日本高校野球連盟は6日、第104回全国選手権大会(8月6日開幕、甲子園球場)の臨時運営委員会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大予防ガイドラインなどを決めた。
今年は出場チーム内で集団感染が発生した場合、試合日程の変更で対応することがあるとした。これまでも個別の感染事案は選手の入れ替えで対応していたが、昨夏の全国選手権では宮崎商(宮崎)、今春の選抜大会では京都国際(京都)と広島商(広島)がいずれも複数の感染者が出たため出場を辞退。同様のケースでも試合ができる道を模索するための措置で、原則として同一回戦の中で変更する。
開会式は全49代表校が参加。昨年は簡素化された入場行進は右翼側から場内を行進する通常の形で実施され、選手は十分な間隔を取ってマスクを着用せずに参加する。選手のPCR検査は甲子園入りする前と各校の1試合目終了後の2度。甲子園練習は今年も実施しない。
―全国選手権のコロナ対策 地方大会参加は3547チーム
日本高野連は6日、今夏の第104回全国選手権大会の地方大会参加数は3782校、3547チームと発表した。昨年の第103回大会からは45校、56チーム減。これまでは一つの連合チームを1校と扱い、参加校数のみを数えていたが、今年からは校数とチーム数を区別する形となった。
最も多いのは愛知の175。神奈川の170、大阪の165と続き、全国の11地方大会で100チームを超えた。最少は鳥取の22。
部員不足による連合チームは112、「統廃合の特別措置」による連合チームは9となった。
― 塩山など3校を善行表彰、けが人救助など
日本高野連は6日、塩山(山梨)、東海大熊本星翔(熊本)、山陽(広島)の野球部員による善行を表彰することを決めた。
塩山の2年生部員はスーパーの駐車場で倒れていた高齢女性に声を掛け、散乱していた荷物をまとめて自宅まで付き添った。東海大熊本星翔の部員2人は自転車で転倒した中学生を大学生とともに助け、救急車の要請や警察、保護者への連絡、止血などを行った。山陽の3年生部員は部外の生徒2人とともに、橋の欄干にしがみついている女性を発見し、一般男性と協力して救助した。