苫小牧市啓北町の建設会社、住拓工業が5日、胆振東部地震からの復興と地域活性化のため、厚真町に100万円を寄付した。同社の瀬尾清会長が町役場を訪れ、「明るい厚真町を取り戻すために役立ててほしい」と善意を届けた=写真=。
瀬尾会長は同町豊丘の出身で、18歳まで古里で過ごした。現在は苫小牧市に住み、市内の同町出身者でつくる「苫小牧厚真会」の会長も務めるなどふるさととの関わりを持ちながら、親交を深めてきた。
善意は今月30、31日に町内で予定している地元最大規模のイベント「第50回あつま田舎まつり」を中心とした地域活性化に生かしてほしいと期待。瀬尾会長は「発災から4年近くがたつが、町民に明るい笑顔を取り戻してもらいたい。これからも厚真のために、できるだけ来町しながら支援していく」と意欲を示す。
宮坂尚市朗町長は「瀬尾会長の気持ちを受け止めて、まちや町民が元気になるよう使わせてもらいます」と謝辞を述べ、祭りを通じて「まちの復旧復興の状況を見てもらい、今後の大災害に備えるきっかけにもなれば。心から楽しめるお祭りにしたい」と話していた。