白老東高校(小川政博校長)は26日、同校体育館で「スマホ・ケータイ安全教室」を開いた。1、2年生計86人が、インターネットに潜む「誹謗(ひぼう)中傷」「ゲーム依存」「ストーカー」などの危険について学んだ。
ネット上の事件・事故の加害者、被害者にならないようにするための授業。講師にKDDI(本社・東京)の同教室認定講師、村田郁之さんを招いた。
村田さんは、実際の事件を基にしたネットトラブルに関する3編の動画をスクリーンに映し、ありふれた学生生活に潜む「怖い話」を紹介した。軽い気持ちでSNSにプライベートを公開したことで名前も知らない男から理不尽な要求を受けたり自宅を特定された事例などで、誰もが被害者にも加害者にもなり得ることが分かる生々しい内容。生徒たちは真剣に耳を傾けた。
村田さんは「スマホや携帯電話は便利だが、使い方を間違えると、危険なトラブルに巻き込まれることがある」と呼び掛け、「気軽に投稿する前に相手の気持ちを考えることが大事。巻き込まれて困ったら家族に相談を」と指導した。
1年生の新井愛璃さん(16)は「安易な気持ちで投稿したり、知らない人とやりとりしないなどトラブルに巻き込まれない使い方を改めて心掛けたい」と話していた。