高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球南北海道大会苫小牧支部予選最終日は21日、苫小牧市少年野球場で決勝が行われ、泉野イーグルスが10―3で拓勇ファイターズを五回コールドで下し、5年ぶり2度目の頂点に立った。泉野は6月25日に開幕する南北海道大会(後志管内ニセコ町など)に進出。拓勇は7月の全道少年大会切符を得た。
スタルヒン杯の代表決定戦(3位戦)では、末広・美園合同が9―8で沼ノ端スポーツ少年団に競り勝った。
▽決勝
拓勇ファイターズ
30000―3
1243X―10
泉野イーグルス
(五回コールド)
(拓)経塚、佐久間、経塚、紺谷―佐竹
(泉)川瀬、上原―黒江琥
?経塚(拓)上原(泉)
?高橋(拓)黒江琥、遠藤(泉)
泉野は同点で迎えた三回に黒江琥の適時打などで一挙4点。四回には石崎の適時打、黒江琥の2ランスクイズで点差を広げた。拓勇は一回に佐久間の2点適時打などで先制するも、その後は好機であと一本が出なかった。
▽準決勝
拓勇ファイターズ
2090―11
1000―1
沼ノ端スポーツ少年団
(四回コールド)
(拓)椙尾、紺谷―佐竹
(沼)佐藤輝、工藤、青木―熊原太
末広・美園合同
013100―5
23133X―12
泉野イーグルス
(合)山田、安田―加賀谷
(泉)黒江琥、川瀬―寺口、黒江琥
▽スタルヒン杯代表戦
沼ノ端スポーツ少年団
440000 ―8
006021x―9
末広・美園合同
(沼)福田、和光、熊原太―熊原太、福田
(合)高橋鳳、加賀谷、高橋鳳―加賀谷、山田
―泉野、猛打でライバルに雪辱果たす「投手力強化が課題 」
泉野が前回大会の雪辱を猛打で晴らした。2年連続で同じ顔合わせとなった決勝。この試合2安打3打点と活躍した黒江琥(6年)をはじめ、各選手が多彩な拓勇投手陣を見事に打ち崩した。
昨年は同点の七回に一挙9点を奪われ7―14で敗戦。今季は4月下旬のとましんスタジアム杯で2―1と競り勝つも、5月上旬の苫小牧市長旗では2―3のサヨナラ負けを喫していた。
「マイナスではなくプラスに捉えて、次当たったときは必ず勝つと思ってきた」と上原主将(6年)。自身は三回からマウンドに上がり無失点。五回2死二、三塁で最後の打者を一飛に打ち取った瞬間は「よっしゃーという気持ちだった」と笑みを浮かべた。
スタメンに5年生5人が名を連ねる下級生主体のチームだが、桑村監督は「最後はしっかり6年生が引っ張ってくれた」とたたえた。南大会に向けて、球数制限などを見据え投手力の強化に励む構えで「今大会を通じて攻撃の幅は広がった。投手中心の守りの野球ができるようにしたい」と言う。
上原主将は「南大会でも全員野球で優勝を目指す」と力強く語った。