むかわ町穂別地区を舞台に、未来の古生物学者を育てる2022年度の子ども化石くらぶ「ハドロキッズチーム」が22日に始動した。町内外から参加する小学3~6年生27人が来年2月まで、化石採集、クリーニング、レプリカ作りなどを通じて化石に理解を深める。
同事業は、町と町教育委員会が2018年度から主催。今年度は町内のほか苫小牧市や新ひだか町、札幌圏から申し込みがあり、昨年度同様、高学年(5、6年生)と中学年(3、4年生)のクラスに分かれて活動する。
中学年クラスは同日午後、穂別町民センターで開会式を行い、長谷川孝雄教育長が「参加している子どもたち一人一人が化石に触れ、知的好奇心を広げてほしい。研究しながら楽しんで」とあいさつ。子どもらは年間スケジュールの説明を受けた後、穂別博物館を見学し、石こうを使ってクビナガリュウやモササウルスの歯、二枚貝イノセラムスなどのミニレプリカ作りに挑戦した。
十勝管内更別村から参加した浅野花柚さん(9)は「兄も小学生の時に参加していたし、お母さんにも勧められた。レプリカ作りが楽しかった」と振り返り、「大好きなホベツアラキリュウについて、ちょっとでも知ることができたら」と希望を語った。
化石くらぶは、この日を含めて来年2月まで計7回開催。最終回では学習の成果発表会を予定している。