第61回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選最終日は14日、とましんスタジアム=苫小牧市=でA、Bブロックの代表決定戦が行われた。Aブロックは苫小牧中央が無死一、二塁から始まる延長十三回タイブレークの末6―5で北海道栄を下し、7大会ぶり2度目の北海道大会(23日開幕、札幌円山球場)切符獲得。Bブロックでは駒大苫小牧が10―2の七回コールドで苫小牧工業に快勝し、9大会連続18度目の代表権をつかんだ。
【Aブロック】
▽代表決定戦
苫小牧中央
0000002110101―6
0002002000100―5
北海道栄
(延長十三回タイブレーク)
(中)斉藤優―上野
(北)川端―花見
?上野、大竹(中)大島2、森谷(北)
苫中央が粘り勝ち。タイブレークの延長十三回表に横野の適時打で勝ち越し。十三回裏1死二、三塁のピンチは併殺で切り抜けた。道栄は5失策と守備のミスが響いた。
【Bブロック】
▽代表決定戦
駒大苫小牧
1013050―10
0002000―2
苫小牧工業
(七回コールド)
(駒)伊藤、袋井―田中
(工)長舩、佐々木佑―岩本
?成田2、瀬野(駒)
駒大苫は3点リードの六回に瀬野の2点適時打などで一挙5点。先発のエース伊藤は七回途中2失点と試合をつくった。苫工は8安打を放つも攻め切れなかった。
―駒大苫・エース伊藤奮起
今大会初先発した駒大苫のエース右腕伊藤(3年)が、強打の苫工を粘り強く抑えた。8安打されながら「焦らず慎重に要所を抑えることができた」と反撃の糸口を与えなかった。
2回戦、準決勝は共に2番手で登板。「次は自分が先発で投げたい」と半ば志願した形で実現すると、試合の1時間ほど前から自校グラウンドで準備運動し、「多めに投げた方がボールに切れが出る」と球場のブルペンでは50球ほど投げ込み肩をつくった。
4番瀬野(2年)が3打点、2番成田(同)が猛打賞と打線をけん引するなど、大会を通じて下級生の活躍が目立った。道大会に向け伊藤は「3年生が中心になってチームを引っ張っていけるようにしたい」とさらなる奮起を誓った。
―苫中央・タイブレーク物にする
苫中央が昨年夏の室蘭支部予選ブロック代表決定戦(苫小牧東に1―0)以来となるタイブレークを物にした。
試合は終始追い掛ける展開となったが七回、八回は2死から連打で得点するなど食らいついた。「タイブレークのために5番、6番にいい打者を置いた」渡邊監督の期待通り、延長十三回に6番横野(3年)が勝負を決める一打を放った。
先発したプロ注目の長身右腕斉藤優(3年)は190球の力投。最後まで球速140キロ中盤の直球を繰り出すタフさが光った。
渡邊監督は3失策した「守備面を鍛え直したい」とし、「全道で経験を積めるのは大きい」と話した。
苫小牧中央 打安点
(4)木村 510
(8)大竹 631
(6)佐藤 400
(2)上野 410
(5)倉橋 511
(9)横野 622
(7)名取 400
7 佐々木 111
(1)斉藤優 510
(3)高橋 500
R3吉田 000
45105
振球犠盗残失
233383
投手 回 安 責
斉藤優 13 9 1
北海道栄 打安点
(8)梶川 610
(4)大島 422
(6)柳原 610
(9)村司 610
(5)菊富 501
(3)森谷 521
R新木 000
3石蔵 000
(7)山下 410
(2)花見 400
(1)川端 510
4594
振球犠盗残失
12250105
投手 回 安 責
川端 13 10 2
駒大苫小牧 打安点
(6)藤森 402
(9)成田 330
(4)小田 312
(3)瀬野 423
R黒坂 000
3佐々木 000
(2)田中 301
(7)白井 310
(5)小出 400
(8)大石 410
(1)伊藤 321
1 袋井 000
31109
振球犠盗残失
633261
投手 回 安 責
伊藤 62/3 8 1
袋井 01/3 0 0
苫小牧工業 打安点
(6)田中 410
(2)岩本 220
(7)岩舘 310
(1)9長舩 300
(3)松本 310
(4)5筒井 310
(5)渡辺瑞 200
H 仙田 100
4 篠原 000
(8)渡邊嵩 311
(9)佐藤 211
1 佐々木佑 000
H 佐々木輝 100
2782
振球犠盗残失
810052
投手 回 安 責
長舩 51/3 9 4
佐々木佑12/3 1 0