第61回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第6日は12日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロックの準決勝2試合が行われた。駒大苫小牧は4―2で大谷室蘭を下し、苫小牧工業は12―2の五回コールドで静内を破った。13日は休養日。
【Bブロック】
▽準決勝
駒大苫小牧
001000012ー4
000010010ー2
大谷室蘭
(駒)滝田、伊藤―田中
(大)今谷―坂本
?成田(駒)板垣2(大)
静 内
00101 ー2
44202xー12
苫小牧工業
(五回コールド)
(静)吉原、櫻井、杉本―溝口
(苫)長舩、岩本―岩本、筒井
?筒井、岩本(苫)
?長舩(苫)
― 駒大苫、3年生投手2人が力投
「最後の1年。2人で投手陣を背負っていきたい」―。駒大苫先発の滝田(3年)とリリーフの伊藤(同)は試合後、力強いまなざしでそう語った。
滝田はこの試合が3年間で初の公式戦登板。1年から練習試合では投げていたものの、肘や足のけがで思うような結果を出せていなかった。今回は万全な状態だった。「チャレンジャーのような気持ちでマウンドに立った」と話した。五回1失点で「試合はつくれた」と自己評価するが、「五回の失点が大きかった。もっと粘れていれば、チームも楽に勝てた」と課題を見つけた。
六回から登板した伊藤は「全員で守り抜く気持ちで投げた。冬の間に自分たちがやってきた練習は間違っていなかった」と確信。2点の援護で迎えた最終回は、仲間に「任せろ」と声を掛けて、きっちり三者凡退で締めた。
―苫工、要所で加点
苫工は静内のミスに乗じて五回コールド勝ち。一回から相手の四死球や暴投などの隙を逃さず、要所で点を重ねて快勝し、駒大苫小牧との代表決定戦に進んだ。
4番エースの長舩(3年)は投打で活躍。四回まで8奪三振の力投、打撃では適時打を含む2安打でチームをけん引し「自分の役割を果たせた」と胸を張った。
昨年の南大会室蘭支部予選では駒大苫打線を抑え切れず悔しい敗戦。「監督の期待に応えて、チームの勝利のために全力でプレーしたい」と頼れるエースが奮闘を誓った。
駒大苫には「胸を借りるつもりで挑む。ひと冬越してどこまで通用するのか楽しみ」と平山監督。「長舩を中心に守備で崩れないよう全員で守り、金星を挙げたい」と話していた。