厚真中学校(北尾稔校長)は10日、タブレット端末を使った生徒総会を初めて開いた。同校では時間の有効活用に向けて、オンラインによる情報発信やペーパーレス化などの試行を、今後も重ねていく考えだ。
今回の生徒総会では、あらかじめ議案書をPDFデータにして、生徒一人一人が持つ端末に送信して内容を共有。執行部による決算報告や今年度事業、各専門委員会の活動計画の説明について、印刷物を使わずに行った。
議事はスムーズに進み、予定よりも20分ほど早く終了。生徒会長の大宮幹丞さん(14)=3年=は「見たいページをすぐに見ることができ、スムーズに進めることができた。学校祭の演劇の台本など、共有して進められる部分で、これからもうまく活用できたら」と手応えを得た様子。一方、アクセスが集中し過ぎて生徒数人のタブレット端末が途中で接続できなくなるといった課題も浮上した。
同校の加藤康平教諭は「全校生徒で集まることができない時にも、各教室をオンラインでつないで(集会や授業を)開催することが可能になるのでは。コロナに負けず、いろんなことを試行していきたい」と話していた。