第61回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第3日は9日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロック2回戦2試合が行われた。駒大苫小牧は8―0で苫小牧南に七回コールド勝ち。苫小牧工業は10―0の五回コールドで登別青嶺を下した。
【Bブロック】
▽2回戦
苫小牧南
0000000―0
111320X―8
駒大苫小牧
(七回コールド)
(南)佐藤大―渡部
(駒)大森、伊藤―田中
?藤森(駒)
?野々村(駒)
登別青嶺
00000―0
0028X―10
苫小牧工業
(五回コールド)
(登)平井―安土
(工)寺本、佐々木佑―岩本
?長舩、渡邊嵩、渡辺瑞(工)
―苫工、「打力強化」成果を実感
苫工は三回から打線がようやく目覚めた。2点を先制すると、四回には8安打を放って最短のコールド勝ちにつなげた。捕手の岩本主将(3年)は「初戦で少し硬さはあったが、徐々に相手守備の間を抜ける打球が出た」と手応えを口にした。
昨年秋の悔しさをバネに、冬期間で打力強化を図ってきた。苫小牧中央との秋季支部予選決勝でわずか2安打に抑えられ、1―12の六回コールドで大敗。単純にバットを振り込むだけでなく「しっかりヘッドが走る軌道を確認する、理論的な部分も追究していった」と平山監督。
打球の質は大きく向上し、岩本主将は「低いライナー性の当たりになったし、飛距離も伸びた」と成果を実感している。「どんなタイプの投手にも自分たちの打撃ができるようにしたい」と実戦を通じた成長を誓った。
―駒大苫、スタメン2年生投打に活躍
駒大苫の2年生スタメンが初戦突破に貢献した。先発の大森が5回を無失点で抑えると、1番藤森、2番成田、4番瀬野の野手陣は打撃で同期を援護した。
五回に2点ランニング本塁打を放った藤森は、今大会から念願の背番号を獲得。「積極的にプレーできた」と胸を張る。練習試合での出塁率の高さを買われてリードオフマンに抜てきされた。遊撃手も担う攻守のキーマンは「もっと守備の正確さを磨きたい」と向上心は尽きない。
「春だから試験的にではなく、それぞれが勝ち取ったポジション」と佐々木監督は「縮こまらずにどんどんチャレンジしていってほしい」と期待を寄せる。
一方の3年生については「狙ったボール以外も打ちにいくなど、気合が少し入り過ぎていた」と分析。「気持ちをもう一つ抑えれば、もっと良くなる」と次戦を見据えた。