白老町の地域おこし協力隊員として新たに2人の若者が採用され、9日に町役場で委嘱状が交付された。協力隊員になったのは、共に観光振興担当の苫小牧市出身の高島勇揮さん(35)と、沖縄県読谷村出身の羽地夕夏さん(24)。2人は「経験を生かし町を盛り上げたい」と意気込む。
高島さんは、かつて道内一周旅行をする中で「白老には山、海、川、森、湖、温泉と北海道の魅力が全てがそろっている」と思い、「いつか白老で仕事がしたい」と願っていたという。羽地さんも「白老で働く知人にまちの魅力を聞き、本と人の関わりを深める活動を白老でしてみたい」と目を輝かせた。
高島さんはIT企業で働いた経験を生かし、白老観光協会などを拠点に駅北のポロトミンタラ来訪者への観光案内や同協会のウェブサイト、SNS(インターネット交流サイト)を活用して町の観光情報発信を担う。
羽地さんは出版社勤務の経験を生かし、本を活用した地域コミュニティーづくりや観光も絡めた活動を展開し「白老で読書文化を広げていきたい」と張り切る。
2人に委嘱状を手渡した戸田安彦町長は「意欲ある若者に来てもらえた。白老町の魅力の掘り起こしをしてもらえるよう期待している」と話した。
町は2016年度以降、17人の協力隊員を受け入れ、このうち13人が退任。現在、今回委嘱された2人を除く4人が活動に従事している。退任した13人のうち9人が町内に定住している。