厚真町教育委員会は22日、町内と近隣の苫小牧市などに残る遺跡を巡る「戦争遺跡見学ツアー」を開く。8月に戦後77年を迎えるに当たり、戦争の歴史を学び、平和のありがたさや尊さを改めて考える機会にする。町内外に参加を呼び掛けている。定員は20人で参加は無料。
町教委によると、町内、近隣には、連合国軍の攻撃に備えるため、太平洋戦争末期に構築された旧日本陸軍の防御性陣地(トーチカ、塹壕)が数多く残っている。
ツアーでは、苫小牧市内にある静川トーチカや沼ノ端旧陸軍飛行場跡の掩体(えんたい)壕、厚真町内豊丘地区の兵舎跡群、鹿沼地区にある奉安殿など7カ所を見学する。
当日は午前9時30分に町青少年センター、同9時45分に厚南会館に集合して出発。マイクロバスで移動する。終了は午後4時30分の予定で、昼食や飲み物は各自で持参。歩きやすい服装と靴で参加することを勧めている。町教委の担当者は「忘れつつある『負の歴史』を現地で振り返り、今までと、これからの平和について体感していただければ」と話している。
申し込み、問い合わせは17日までに軽舞遺跡調査整理事務所 電話0145(28)2733。