白老町陣屋町の国指定史跡「白老仙台藩陣屋跡」のサクラが花盛りを迎え、訪れた人たちの目を楽しませている。仙台藩白老元陣屋資料館の学芸員は「10日ごろまで楽しめるのでは」と話している。
白老仙台藩陣屋は幕末の北方警備拠点。約400本のエゾヤマザクラやヤエザクラは1969年ごろ、町の環境整備事業の一環で植えられた。サクラの観賞スポットとして町内外に知られ、毎年春になると立派な咲きぶりで史跡を訪れた人々を魅了している。
同資料館の学芸員によると、今年は4月30日に開花。ゴールデンウイーク(GW)の前半は、強風や雨天の日が多かったが、5日には広大な陣屋跡の敷地を淡いピンクに染めた。新型コロナウイルスの拡大による暗い世相が続く中、同館の学芸員は「咲き誇るサクラの花を見て心を和ませて」と話している。