白老町立病院を 守る友の会 冊子を発行 存続達成の記録まとめる

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  • 2022年5月6日

 白老町の町民有志らで作る白老町立病院を守る友の会(宗像千恵子代表)の活動経緯や会の発展的解散までの約10年の運動をまとめた冊子「町立病院を守り抜いた」が100部発行された。町内外の協力者や団体、医療保健機関に配布され、町立図書館でも閲覧できる。

 同会は2013年12月に発足した。町民2人が、同年6月の白老町行政改革推進委員会で町立病院の廃止や売却が取り沙汰されたことに危機感を覚え、7月に署名運動を展開したことがきっかけとなった。

 発足後は学習会や懇談会を定期的に開催し、町財政に関するデータと向き合い続け、町立病院が財政悪化の原因ではないことを突き止めた。10年近い活動で、同病院の存続を求める署名を、町人口の約3分の1に当たる計5249筆集めた。

 町は19年度の白老町民意識調査で85・6%の町民が地域医療について「今後重要」と回答したことなども受け、20年5月に存続と改築の方針を決め、24年5月の開院に向けて作業を進めている。

 冊子は同会が発行した。A4判、24ページ。会の運動経過と成果を年表にまとめたほか、活動の様子を伝える新聞各紙の記事、関係者の声明、学習会で用いた資料などを収録している。

 同会副会長の重山正吉さん(81)は「長い活動の中では、病気などで町外へ転出した仲間も多いが、町立病院の存続が決まり、住民の力が政治を変えられることを示すことができた」と目を細める。冊子については「病院廃止を克服した経験は全国的にも貴重。住民運動の中で学習し交渉した記録を後世に残し、後の運動に寄与したい」と話している。

 会は、病院存続という目的を達成したことと、会員の高齢化、体調不良などを理由に4月20日付で解散した。この際、宗像代表は声明で「人口が減少するから病院もベッドもいらないという国の自治体病院再編論議は絶対に間違い。病院がなくなることにより逆に地域に限界集落を生み、自治体の先細りになる」と警告し、「私たちは一人ひとりの心の中に『地域医療を確保し見守る会』を設立し、参加し、意識を持って暮らしていきたい」と各町民が課題に目を光らせる重要性を訴えた。

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