白老町は1日、町若草町の駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)にある観光インフォメーションセンター脇の物販施設をオープンした。「チャレンジショップ」として3店舗が出店予定で、初日はアイヌ文様を取り入れた商品を扱う雑貨店など2店が開業した。
物販施設は、白老の観光振興拠点・ポロトミンタラににぎわいを創出し、地域経済を活性化させる目的で整備。1店舗当たり28・75平方メートルで、施設全体は木造平屋建て約86平方メートル。
町は、白老の魅力を観光客にアピールする場とするほか、コロナ禍の影響で売り上げが落ち込んだ地元事業者を支援する狙いで最長3年間の期限付きチャレンジショップとして今年3月まで事業者を募集した。
初日は、あいにくの雨だったが観光客や町民らが訪れた。白老観光商業協同組合が運営する「ポン・エペレ」は、アイヌ文様の刺しゅうなどをあしらった衣類や装飾品、約50品目を扱う。夫婦で買い物に来た町石山の男性団体職員(65)はコースターやキーホルダーを購入。「白老のアイヌ文化を大切にしていく上で開業したことは喜ばしい」と笑顔を見せた。
せっけんのクラフト体験や地元モール温泉を使った化粧品販売など約30品目を手掛ける「KINKA(キンカ)」は5日までプレオープンとし、6日に本格オープンする。2店とも営業時間は午前10時~午後5時で月曜定休。
化粧品やサプリメント、水産加工品や虎杖浜料理店「みな」の弁当など約30品目を扱う「白老プラセンタ」は機材設置の関係でこの日の開業を見送った。早ければ連休明けにも営業を開始する。