白老町社台のカフェ「ミナパチセ」で27日、看護師が血圧測定や健康相談に応じる高齢者向けのイベント「げんきカフェ」が開かれた。2019年9月から月1回ペースで開かれてきたが、新型コロナウイルスの世界的流行が危ぶまれた同年12月から休止。2年4カ月ぶりに再開した。
NPO法人ウテカンパ(田村直美代表)が同店で開く女性サロン「ラポラポ」の一環。「町のよりそいナースらっこ」のグループ名で、地域住民のコミュニティナースとして町民の健康づくりを支援する苫小牧市在住の川田幸香さん(37)が、お年寄りの健康相談などに応じた。
この日は、町栄町の主婦(60)と町社台の女性(79)が参加。生活習慣病と医師から診断されたことで生活改善に取り組んでいるという主婦は「病気というほど体を悪くしていないから病院に行くのは気兼ねするが、カフェなら健康について気軽に相談できる。こういう場があってありがたい」と笑顔を見せた。
主催した田村代表(50)は「高齢者の孤立防止と地域の居場所づくりとして始めた。コロナ禍で開催が難しい状況もあるが、必要としてくれている人のためにも月1回ペースで取り組みたい」と意欲に燃える。
支援の手が届いていない人たちをサポートし、必要に応じて医療福祉機関との橋渡し役も担うという川田さんも「お年寄りの経験談から学ぶことが多い。自分も町の人たちの元気に支えられている」と話していた。