むかわ町で死亡交通事故が発生していない日が、28日で2000日に達した。町によると、2006年に同町が誕生して以降の最長記録を更新中で、関係団体の地道な呼び掛けに加え、18年9月の胆振東部地震で町民の安全意識が高まったことが記録を後押ししたとみている。
16年11月5日に町内穂別の道道穂別鵡川線で、大型貨物車が凍結路面でスリップし、路外に逸脱する事故が起き、20代男性が死亡した。この事故を最後に約5年半、交通事故による死者は出ていない。
町の担当者は「地震災害を経験したことで、お互いに気を付けようと、町民の事故に対する意識が高くなった」と分析。さらに、一昨年から2年以上続く新型コロナウイルス感染拡大で「車で出掛ける機会も少なくなったのでは」とし、外出自粛の影響もあるとみている。
町は引き続き関係機関の集まりなどを利用して、安全運転と町民の意識向上に力を注ぐ考え。担当者は「2000日で安心することなく、一日一日安全意識を持って、今後もゼロを続けていきたい」と話している。