日本伝筆(つてふで)協会(本部東京)は27日、胆振東部地震で被災したむかわ町のまちなか再生や同日オープンしたチャレンジショップに活用してもらおうと、支援金20万円を町に寄付した。同協会は震災以降、チャリティーイベントなどを通じた寄付活動のほか、伝筆のメッセージはがきを送って同町に思いを寄せており、今後も「応援させていただきます」と善意を届けた。
支援金は昨年11月に札幌市で開催したチャリティーイベントで、全国の参加者から募った。伝筆は、誰でも書けるようになるこつを活用した筆文字。同協会の会員で道内在住の認定講師3人が町役場を訪問し、木下由貴北海道エリア長は「時間がたつと震災当時の記憶を忘れてしまいがちだが、活動を通して思い出し、記録することで伝えていきたい」とあいさつした。
認定講師の1人で同町出身の山本敦子さん(米澤電気商会=本社同町=代表取締役、平取町在住)は「講座の中でも(被災当時の)写真を見せながら、復興には時間がかかることを認識してもらっている。いろんなことを考え、心を寄せてくれる方々に伝えていきたい」と語り、竹中喜之町長は「まだまだ復興の道半ばだが、その時々の温かいご支援、ご厚意を形にして感謝を伝えていきたい」と述べた。
同協会は「今後も力になれるように活動していく」としている。