厚真町内で農家のアドバイスを受けながら、米作りを体験する2022年度の田んぼのオーナー事業が24日に始まった。道内各地から足を運んだ26組約80人の参加者が、施設内で行っている種まきの様子を見学したほか、かかし作り体験をした。
07年度から実施する町観光協会主催の人気事業。1区画(1アール)税込み2万7500円で年間オーナーの権利を取得し、種まきや田植え、収穫までを実際に体験してもらう。
今年度も町内幌内にある高橋農園の協力を得て開催。苫小牧市や札幌市を中心に道内外から昨年度より13区画多い80区画分の申し込みがあった。
参加者は機械でパレットの土に種をまき、その上に土をかぶせていく工程を見学し、種まきされた土が入ったパレットをハウス内に並べる作業を体験。その後、幌内マナビィハウスに移動して、かかし作りに挑戦した。新聞紙を袋に詰めて顔の部分を作り、骨組みに付けた後、用意した古着などを着せて、オリジナルのかかしにそれぞれ仕上げた。
札幌市の小学校に通う岸井晴寛君(7)はテレビで米作り体験の様子を見て、「自分で米を作ってみたい」と家族4人で参加。「かかし作りがこんなに難しいとは思わなかった。種まきのお手伝いもできて楽しかった」と振り返り、「おいしいお米を作りたい」と1カ月後の田植えを心待ちにしているようだった。
同協会によると、田植えは5月下旬、稲刈りは10月上旬、収穫米の引き渡しは11月中旬に予定している。