胆振東部地震で被災したむかわ町の中心街にある空き店舗を改修し、「チャレンジショップ」が27日にオープンする。町観光協会が運営し、同協会で取り扱うオリジナルグッズやテークアウトメニューを販売するほか、飲食コーナーを設け、週替わりで事業者がシェアレストランを開く予定。震災以降、空洞化していた鵡川地区市街地に再び活気をもたらす新たな取り組みとして注目される。
チャレンジショップは、町松風にある旧ニッタ洋品店をリノベーションして開設される。調理場、バックヤードを用意し、フロアには飲食スペースや大型モニター、音響を設置してパブリックビューイングなどの企画にも対応できるようにした。
一角では、独自ブランド「MUKAWAENERGY」(ムカワエナジー)オリジナルのTシャツやパーカー、キャップなどグッズを取りそろえた同協会のショップを展開。鵡川高校生とのコラボ商品や、むかわ和牛を使ったハンバーガーなどのテークアウトメニューを提供し、近隣の日高、平取両町、上川管内占冠村の商品も用意する計画だ。さらに「今後、オリジナルグッズも増やしていけたら」と同協会。
シェアレストランはフリースペースを使って開設し、事業者が1週間交代で入る。初日から5日間は町汐見の吉村燻製工房がホッキの炊き込みご飯やホッキカレーなどを振る舞い、その後、町松風ぽぽんた市場内にあるポポンタカフェ(30日、5月1日)、こども食堂(4~8日)の開設を予定している。時間帯は午前11時~午後6時(こども食堂は午前10時~午後5時)。月、火曜定休。
同協会は「町の案内所機能も含めて果たしていければ。運営しながら、うまくく機能するように活用していきたい」と話している。