登別市の水族館・登別マリンパークニクスで5月31日まで披露されているイワシの「銀河水槽」春バージョンが来場者の目を楽しませている。桜吹雪や新緑をイメージした光と音の演出で約1万匹のイワシが泳ぎ回るダイナミックなパフォーマンス。ゴールデンウイーク(GW)には、1日2回から6回に増やすという。
イワシのパフォーマンスが見られる「銀河水槽」は、アシカショーを見ることができるプールの下にある。幅10メートル、奥行き5メートル、高さ3メートルの巨大水槽で、年4回、照明や音楽などの演出を変えている。
春バージョンは3~5月で、ピンクや緑など、春を想像させる色のLED(発光ダイオード)ライトに照らされたイワシの群れがオリジナル楽曲に合わせて回遊する。同館によると、イワシの種類は静岡県沖のマイワシで、体長20~30センチ。樺太から南シナ海まで東アジア海岸域に広く分布し、春から夏は群れによって北上して過ごすという。
春バージョンは通常営業日の午前11時50分と午後3時10分からの1日2回、解説付きで約15分間のパフォーマンスを披露している。GW(4月29日~5月6日)は午前10時半から午後3時半まで、1時間おきに計6回、約15分間のパフォーマンスを見せる。
来場者は光と音の美しい演出に見入っており、家族4人で壮瞥町から訪れた壮瞥小学校2年の米田陸人君(7)は「動きがきれいで楽しかった」と満面の笑みを見せていた。同館飼育課の吉中敦史主任は「身近な魚、イワシの群れの迫力や美しさを楽しんで」と話し、混雑を避けるため、開始時刻より早めの来場を呼び掛けている。
入館料は中学生以上2600円、4歳から小学生1300円。3歳以下の乳幼児は無料。