一般社団法人白老モシリは16日、アイヌ民族が春に食べていた保存食「ペネイモ」を作る交流体験行事を町内のしらおいイオル事務所チキサニで開いた。町民ら16人が、白老モシリ会員の清水綾子さん(74)=町大町=から作り方を学んだ。
ペネイモは、冬に雪の中で凍らせたジャガイモを春に天日にさらし、寒暖差を利用して発酵、熟成させて作る。主に狩猟や採取、漁労で食料を得ていたアイヌ民族が保存食とし、調理の際は水で戻してつぶし、餅のようにして食べたという。
参加者は、水であく抜きしたイモを搾って水分を抜く作業を体験後、アイヌ民族伝統のきねつき歌「イウタ ウポポ」の掛け声で、粘りが出るまできねと臼でつく作業を体験した。
清水さんは「アイヌ民族の食文化に理解を深めてくれたら」と話していた。