午後10時10分すぎ、開票速報で横一線だった状態から内藤圭子氏(61)=無所属=が頭一つ抜け出した。終わってみれば、前回2018年のトップ当選者(520票)を大幅に上回る600票を突破。2位以下に200票以上引き離してのトップ当選となった。安平地区に構えた特設の選挙事務所には、多くの支持者、町内関係者らが祝福に駆け付け、喜びを分かち合った。
自身初となる選挙戦では、「まずは皆さんの声を聞かせてください」と町民の困り事など小さな声にも耳を傾け、拾い上げることをアピール。また、早来北進地区に建設計画がある産業廃棄物最終処分場の建設問題をめぐって、有志で立ち上げた「あびらの自然を守る会」の代表を務めるなど、地域のために地道な活動を続けてきたことも一定の支持を得る力となったとみられる。
内藤氏は「皆さんが理解し、選んでくれた結果」と感謝する一方で、「責任は重大。新人なのでしっかり勉強し、まずは町民の声を聞く仕組みをつくっていきたい」と気を引き締めた。