白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館で16日、企画展「白老町伝統文化継承者展」が開幕した。道産馬の育成などで2017年3月に町指定無形民俗文化財「町伝統文化継承者」に指定された相木久紀さん(81)=町社台213=所有の馬具など初公開資料計92点が並んでいる。5月8日まで。
会場には木や革製の鞍(くら)、蹄鉄(ていてつ)をはじめ、「道産馬の育成と使役」と題した相木さん自筆の全19枚の紙芝居や駄(だん)づけと呼ばれる馬の隊列輸送の写真など馬に関する資料の数々が展示されている。相木さんは木彫り作家の一面もあり、かつて牧場内の店舗で販売していた自作のヒグマ像も見ることができる。
初日の16日は、同館常設展示室で「道産馬育成に馳(は)せたる思い」と題する相木さんの講演も行われ、和種馬育成への思いなどが語られた。
入館料は一般300円、小中学生150円。町民は無料。問い合わせは同館 電話0144(85)2666。