むかわ町の地域おこし協力隊として、丸山佳代子さん(48)=愛知県出身=、重綱蒼太さん(27)=旭川市出身=が今月着任し、14日に委嘱状が交付された。任期は最大3年間で、昨年、町内に開設した公営塾を拠点に活動する。
丸山さんは、オーストラリアで語学留学、カナダでインターン生活の経験を持ち、直近は中国・上海の日本人学校で7年ほど高等部の指導に携わった。中学・高校の家庭科と英語の教員免許を取得しており、むかわ町が開く公営塾のスタッフ募集を知って応募した。公営塾での活動を通じて「人がたくさん来るような工夫をしたり、勉強が苦手な生徒さんが来た時に『分かるって面白いな』と思ってもらえるような取り組みができたら」と思いを語る。
一方の重綱さんは、学習塾に勤務した経験を持つほか、2年半ほどアイルランドの日本人学校で中学生の担任を務めていた。道内で教育に携わりたいとの思いからむかわ町に移住し、「この町で育った子どもたちならではの強みを僕の目線で提供し、将来の活躍につなげていくのが理想。その力の一端になれたら」と構想を描く。
竹中喜之町長は「子どもたちの未来を育む学びのサポート役として、力を発揮していただきたい」と期待を寄せた。