とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域=宮田広幸組合長)の通常総代会が13日、厚真町の総合福祉センターで開かれた。2021年度の事業実績は、農畜産物の販売額が126億円で、経営所得安定対策交付金などを含めると146億円となり、前年度比5%増になったことが報告された。農業所得に関しては、燃油や飼料など生産資材の高騰が著しく、今後の動向を注視することを確認した。
同農協の事業活動概況などによると、昨年は3月の暴風雪や6月の暴風雨、7月の高温少雨の影響が懸念されたが、水稲は胆振の作況指数が「110」となり一定の収量が確保された。小麦、大豆、小豆においても平年を上回った。一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要の低迷、在庫の増大が顕著に見られ、酪農においては生乳の飲用需要が大幅に落ち込んだ。
今年度の重点目標は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在庫が増加するなど販売環境が厳しくなっていることを考慮。経営所得安定対策交付金などを含む販売取り扱いを133億円、購買取り扱いを67億円、店舗取り扱いを5億1000万円に設定し、「時代の嵐に立ち向かい、地域を守る共同の力」をスローガンに掲げた。
また、01年の広域合併から20年の歩みを振り返り、今後への決意を新たにする記念式典を予定していることを明かした。