安平町が早来大町の空き地に「チャレンジショップ」として整備したトレーラーハウスを活用して9日、コミュニティースペース「ABIRA DE LIGHT(アビラデライト)」がオープンした。15日にはもう1棟でコーヒーやワッフルなどを提供する「あびらカフェ」も正式にオープンする予定。早来地区のまちなかににぎわいをもたらす新たな交流の場として期待されている。
コミュニティースペースの名称にある「デライト」には日本語で「喜び」の意味があり、「人が幸せになる、光が当たる場所になれば」との思いが込められている。木造平屋約40平方メートルの建物の中にダイニングテーブル、キッズスペースなどを設け、子育て世代の主婦や何かに挑戦したい人がそれぞれの持つ趣味や特技を生かしてイベントや教室などを開いたり、シェアオフィスができる空間を創出する。
オープン初日の9日と10日は、施設内でみそ作りや書道の体験、マタニティー瞑想(めいそう)、ストレッチ講座などさまざまなイベントが組まれた。隣のトレーラーハウスではカフェがプレオープンし、おいしいコーヒーやワッフル、アイスなどを提供した。子育て世代の家族連れを中心に、多くの来場者が町内外から入れ替わるように次々と訪れ、まちなかに笑顔とにぎわいが生まれた。
コミュニティースペースは当面、平日をメインに不定休で開放し、週3回の頻度で整体院が入る予定。英会話教室などの開設も計画している。同スペースを管理、運営する木村由佳代表は「いろいろなつながりを持ち、提案にはできるだけ応えられるようにしたい。小さな子を持つ人や何かをしたい人が自由に働けるような、サポートをしていきたい」と話している。