任期満了に伴う安平町長選は12日に告示される。現時点で立候補を予定しているのは、再選を目指す現職の及川秀一郎氏(57)のみで対抗馬を擁立する組織だった動きは見られない。同じ日程で行われる町議選は定数12に対し、13人が立候補を予定しており、選挙戦になる見通しだ。
及川氏は2018年の町長選で初当選を果たし、就任してわずか4カ月ほどで発生した胆振東部地震からの復興や現在も続く新型コロナウイルス感染症への対応など「ピンチをチャンスに」を合言葉に各取り組みを展開してきた。
昨年12月の町議会定例会で再選出馬を表明。3月中旬に開かれた後援会の事務所開きの席では、子育て・教育を柱にした移住定住につながるまちづくりをはじめ、復興支援の継続、ワクチン接種などコロナ対策、地区別計画の策定といった事業を進めていく考えを示した。
一方の町議選は、現職1人がすでに引退を表明しているが、現職11人と元職1人、さらに新人1人が事前審査を済ませた。出馬の意向を固めたとみられ、各陣営が選挙戦への準備を進めている。
立候補の届け出は、町選挙管理委員会が12日午前8時30分から午後5時まで町役場総合庁舎で受け付ける。いずれも選挙戦になった場合は、17日に投開票を行うことになる。