白老町東町の松崎純一さん(81)は、6月28日から7月3日まで苫小牧市民活動センターで、2年ぶり3回目のオブジェ展「KAN(缶、管)&TUTU(筒)」を開催する。家庭の不用品を加工し、組み合わせて作った壁掛けや花瓶、インスタレーション(空間全体を使った芸術)など約50点を展示する。
松崎さんは1940年、函館市生まれ。20歳から白老町で暮らし、地元企業を定年退職後、65歳から水彩画や流木などを使った立体作品の制作に取り組んでいる。オブジェ展は2019年5月、同センターで初開催。白老の海岸などに打ち上げられた流木や漁具、貝などの漂着物と、自宅にある雑貨を組み合わせた作品約200点を紹介した。20年7月にも開いたが、昨年は新型コロナウイルス感染流行の状況から中止した。
今回展示するのは、昨年1年間に制作した新作。トイレットペーパーやラップの芯、布生地を巻く紙筒、空き缶、ペットボトル、ワイヤ、電子部品などを材料にした。人面の壁掛けや楽器のような形の花瓶などを制作し、「見る人の想像力をかき立てたい」と松崎さん。「形や色、組み合わせの面白さを皆さんと共有したい。暗い世の中だが、少しでも多くの人に喜んでもらえれば」と意気込んでいる。
入場無料。午前10時~午後6時(最終日は同4時まで)。