むかわ町は、2018年9月に発生した胆振東部地震の被害状況を町独自にまとめた記録誌「北海道胆振東部地震 むかわ町震災記録誌~発災からの活動記録~」(A4判、170ページ、フルカラー)を発刊した=写真=。発災当時のまちの様子をまとめたほか、町としてのこれまでの歩みを詳細に振り返った一冊になっている。
記録誌は、震災の記憶と体験を後世に伝え、今後の防災力の向上につなげてもらうことを目的に作成。3部で構成し、第1部では地震の概要や被害状況を表などを交えながらまとめ、第2部では発災から2年間の主な出来事や町の対応を網羅して記録した。
第3部では、行政の初動対応や避難所開設、応急仮設住宅、生活支援などについて掲載。また、地震により倒壊した店舗など建物や散乱した施設内の状況、避難所生活、ボランティアの様子を写真で紹介している。
約4500部作成し、町内の全戸に配布するほか、図書館などに置く予定。作成に当たった町の担当者は「震災は時間がたつと忘れられるが、当時の様子や活動の記録として目を通し、来る災害に備えてもらいたい」と話している。