白老町石山110のブウベツの森キャンプ場で2、3両日、たき火を囲んで春のアウトドアを楽しんでもらうイベント「たき火カフェ」が開かれた。イベントは3月26、27日にも開かれ、計4日間で延べ約200人が参加し、林の中で心を和ませた。
来場者にたき火台とまきを無料で提供し、場内で採集したカエデ樹液のホットドリンクを味わってもらう催し。キャンプ場を管理する大西林業が主催した。カエデ樹液は2月下旬から3月下旬まで採取でき、昨年から樹液の旬と小中学生の春休み期間が重なるこの時期に開催している。
キャンプ場には家族連れなど多くの人たちが訪れ、カエデ樹液のホットドリンクや樹液で入れたコーヒー、焼きマシュマロやカステラ、ウインナーといった軽食を楽しんでいた。
実家が白老に近いという札幌市北区の会社員、中村雅仁さん(37)は3世代6人で初参加した。「広いキャンプ場で火を囲みながら家族団らんできることを幸せに思う」と話し、火であぶったマシュマロの味を楽しむ子どもたちに笑顔を向けていた。
大西林業の大西潤二社長(43)は「炎の揺らぎや暖かみ、木の香りやパチパチとはぜる音を感じながら、ほんのり甘い樹液のおやつを食べ、五感を刺激する週末を過ごしてもらえれば」と話していた。