新ひだか町の静内消防団第1分団に、総務省消防庁から「救助用資機材搭載型消防ポンプ自動車」が無償貸与され、23日に日高中部消防組合消防署庁舎敷地内で公開された。救助用資機材を搭載する車両は日高管内では初めて。
現在、配備されている救助車両の消防ポンプ自動車の納車は1987年。車両と機材が劣化したため、新車両が導入された。
新車両は、いすゞ自動車のエルフトラックがベースの2022年式で、定員は6人。総排気量2990リットル、車両総重量4900キロ、ディーゼル4WDが特徴。災害時の救助と救急時の人命救助対応も可能になった。
主な特殊装備は(1)救助用資機材(電動式油圧器具、破壊器具)(2)救急資機材(自動体外式除細動器、防災救急セット、布担架)(3)照明、通信資機材(発電機付き投光器、トランシーバー)。
この日は、日高中部消防組合消防署の森潤二署長ら7人、日高中部消防組合管理者の大野克之新ひだか町長と本庄康浩副町長、同消防団の佐藤雅裕第1分団長ら4人が出席し、新しく追加された機能を確認。大野町長は「消防団の皆さんは早く操作を覚えて活動してもらいたい」と期待し、佐藤分団長は「資機材を使いこなせるようにし、救助活動にも対応していく」と話していた。