安平町追分柏が丘にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」が、旅行専門誌「北海道じゃらん」の読者が選ぶ道内「道の駅ランキング2022」で、昨年に続いて総合9位となった。新たな道の駅が増えるなどの例年順位の変動が激しい中、おおむね昨年並みの水準を維持し、初エントリーから3年連続のトップ10入り。関係者らは「一定の評価を得られた」と歓喜に沸いている。
ランキングは、22年1月号の中で募集した満足度アンケートの結果に基づいたもの。レストランメニュー、接客・サービス、特産品などのお土産―など9項目を5段階評価し、点数化して順位を決めた。今回は道内129の道の駅が対象となり、2194件の投票があった。
D51ステーションは総合満足度(点)で前回より0・6ポイント高い80・1点をマーク。項目別では清潔感が86点(前年比1・4ポイント増)と最も高かったほか、トイレが85・4点(同0・5ポイント減)、テークアウトメニューが82・9点(同0・2ポイント増)、無料休憩コーナーが82点(同増減なし)と同水準を保った。
一方、課題にしていた地域や観光の情報提供は77・4点(同1・6ポイント増)、接客・サービスは75・8点(同1・6ポイント増)、道路や天候の情報提供は70・8点(同1・3ポイント増)と改善の傾向が見られた。
D51ステーションは19年4月にオープンし、初年度で来場者数は87万人を突破。ここ2年間は、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令などにより、臨時休館を余儀なくされた時期もあるが、年間50万人前後で推移している。
道の駅を運営するあびら観光協会の岡康弘事務局長は「(当施設を選んで)投票してくれる人が一定数いるということ。何度も来て、楽しいと思ってくれることが一番の喜び」とし、お土産の充実と情報に関する質と量の強化など「今後もたくさんの方にお越しいただけるように頑張っていきたい」と話す。西嶋基事務局次長は今後の可能性として接客・サービスの伸びしろを挙げるほか、「お土産やテークアウトの見せ方など、来た人の目を引くものが必要になってくる。お客さまと接しながら、ニーズをつかんでいきたい」と意欲を見せていた。
■道の駅ランキング2022 「北海道じゃらん」2022年1月号で実施した「道の駅満足度アンケート」に寄せられたデータに基づいて集計。▽トイレ▽無料休憩コーナー▽道路や天候の情報提供▽レストラン・テークアウトのメニュー▽特産品などのお土産▽接客・サービス▽清潔感―など9項目について5段階評価し、100点満点に換算した「総合満足度」(点)を順位にしている。
渡島管内木古内町の「みそぎの郷きこない」が85.6点の高得点で前回3位から1位に返り咲き、同管内七飯町の「なないろ・ななえ」が前回に続いて2位。昨年1位の「かみしほろ」(十勝管内上士幌町)は3位だった。このほか、千歳市のサーモンパーク千歳は21位、苫小牧市のウトナイ湖は29位。