苫小牧市内の少年野球チーム、北光ファイターズの山口雄樹(北光小)、泉野イーグルスの佐々木孝太郎(澄川小)、飛翔スワローズの西田成柳(拓進小)が、多賀グリーンカップ争奪第18回学童軟式野球3年生大会(26、27両日、滋賀県多賀町)に出場する北海道選抜に選ばれた。全国級の大舞台に向け、それぞれ意気込みを語った。
塁間やバッテリー間の距離を短くするなど特別ルールが適用される3年生対象の一戦。全国各地の単独、選抜チームが毎年数多く参加している。新型コロナウイルスの影響で選抜選手の選考はプレー動画になり、北海道チャンピオンシップ協会が約90人の応募選手からA、B2チーム計40人を選出した。
北光で主に遊撃手を担う山口は持ち前の守備力をアピール。打球に対して「一歩目を速く動きだせるように意識している」軽快なフットワークでチームを支える。
昨年10月に泉野と合同で優勝した3年生以下の南北海道大会では主将としてチームをけん引、最優秀選手にも選出された。打撃にも定評があり「まずは守りでチームに貢献して、チャンスで必ず打てるように頑張る」と闘志を燃やす。
泉野の佐々木は念願の選抜入りを果たし「最初はうれしかったけど、だんだんとプレッシャーも感じるようになった」と気を引き締める。野球は友人の誘いで昨年5月に始めたばかりだが、山口と共に挑んだ南大会では先頭打者本塁打を放つなど才能の片りんを見せている。
「試合の勝敗を左右するはらはら感が好き」と投手として全国のマウンドに上がることが目標。選抜活動を通じた道内の野球仲間との交流も楽しみで、「自分のいいところを出してチームに貢献したい」。
飛翔で投手陣の一角を担う西田は、憧れのプロ野球オリックスのエース山本由伸を手本にした力強い速球が武器だ。低学年ながらマウンド経験も豊富。「道選抜のエースになりたい」と力強い。
父は、駒大苫小牧高出身で2006年夏の甲子園準優勝メンバーの佑真さん。2歳から自然と野球ボールやバットを使って遊んでいたといい、将来は「プロで一番球が速いピッチャーになりたい」と頼もしい。「苦しいときに見ると勇気が出るし、父さんも書いていた」という一球入魂の4文字を胸に、全国の強打者たちを打ち取ってみせる。