8日開会の白老町議会定例会で、戸田安彦町長が町政執行方針で示した主な施策は次の通り。
【生活環境】
運転に不安を感じる高齢者が運転免許証を自主返納しやすいサポート制度を開始する。防災・減災対策で実践的な防災訓練を実施し、資機材整備を進める。都市計画マスタープランの改定と立地適正化計画を策定し、町の将来展望を示す。定期券の導入に続き、回数券を設けるなど公共交通バスの利便性を高める。町公式ホームページを更新し、情報をリアルタイムに発信する環境を整える。
【健康福祉】
町立病院の医療提供体制を改編し、地域医療の向上を図る。高齢社会の進展を踏まえ、成年後見センターの体制整備に取り組むほか、障害のある人の日常生活や社会生活の総合支援を充実させる。介護福祉分野の人材確保対策にも取り組む。
【教育文化】
2020年度に策定した町教育大綱に掲げた基本理念に基づき、教育の創造と実践に取り組む。軽スポーツ健康増進事業を実施し、日常的にスポーツに親しむ環境づくりを推進。民族文化に関しては、新たなアイヌ施策基本方針に基づき、文化伝承などの施策に取り組む。関係団体やウポポイと連携し、アイヌ文化の魅力発信と普及啓発を進める。
【経済産業】
白老港へのクルーズ客船の誘致活動を展開。商店街などの空き店舗対策や創業・経営安定化への支援に取り組む。特色ある文化資源を生かした白老観光の魅力を発信し、観光地域づくり法人(DMO)本登録に向けた取り組みを加速させる。白老特産の白老牛の生産体制強化や資源管理型漁業・栽培漁業を拡充し、1次産業の基盤を強化する。
【町民主役のまち】
がんばる地域コミュニティー応援事業補助金の活用や、地域コミュニティー基本指針の策定を通じて地域活動を支援し、地区コミュニティー活性化を図る。また、21年度にスタートした町行財政改革推進計画に基づいて行政サービス充実や効率的な行政などに取り組み、将来世代に大きな負担を残さない健全な行財政運営を進める。