特殊詐欺被害を未然に防いだとして苫小牧署(菊地健司署長)は7日、北海道銀行白老支店の遠藤寿春支店長(47)と職員の高森美香子さん(32)に感謝状を贈った。
署と同支店によると2月10日、白老町在住の50代女性が窓口の高森さんに「2億1000万円当選」などと記載された携帯画面を見せながら、「手数料を払うと高額現金が振り込まれる。ネットバンクの口座の開設方法を知りたい」と相談したという。
高森さんがメール記載の銀行名が実在しない金融機関であることに気付き、「詐欺ではないか」と同僚と一緒に女性に促したが、女性はメールの内容を信じ切っている様子。報告を受け一連の流れを見ていた遠藤支店長は「このまま帰してしまうのは危険」と判断、「警察に行ってみましょう」と説得しながら白老交番まで同行し、被害を防いだ。
菊地署長は同支店で「引き続き、このような方が来店した際には積極的に声掛けを行っていただきたい。本当にありがとうございました」と謝辞を述べ、遠藤支店長に感謝状を手渡した。遠藤支店長は「犯罪防止に貢献できてよかった。今後も注意深く協力していきたい」と話した。