低気圧の影響で3日の胆振・日高地方は各地でまとまった雪が降り、白老町でも今季一番の24センチの降雪量を観測した。
大雪に見舞われた白老では、町が除雪車を町内全域に出動。町民も雪かきに追われた。スコップを手に自宅前で雪はね作業に汗を流した70代の男性は「ずいぶんと降ったね。車庫から車も出せないよ」と苦笑い。
低気圧などの影響で白老町も今冬、雪の量が多い。気象庁のデータによると、1月の降雪量は126センチと平年(68センチ)の約2倍。2月は82センチで平年(76センチ)を上回った。3月の平年値は56センチだが、3日間で既に35センチ降った。
町による除雪車の全域出動はこれまでに4回を数え、「例年より多い状況」と言う。1回の全域出動に掛かる経費は約1500万円。今季の除雪予算は逼迫(ひっぱく)し、担当者は「もう降らないでほしい」と願うばかりだ。