中学硬式野球の苫小牧リトルシニア球団はJA共済杯第28回日本リトルシニア全国選抜野球大会(26~31日、大阪府)に北海道代表として出場する。8年ぶり4度目の挑戦。内野手の東梅有之介主将(明野中2年)は「対戦相手は手ごわいチームばかりだけど、一つ一つ勝って上位に食い込みたい」と意気込みを語った。
大会には全国から48チームが出場し、トーナメント戦で栄冠を競う。苫小牧リトルシニアは第48回秋季全道大会新人戦兼第38回麻生自動車学校杯全道大会で3位に入り、道代表の枠をつかみ取った。新学年の1~3年生17人のメンバーで挑む。
新型コロナウイルスの影響で、1月下旬からチーム練習はほぼできない状況が続いている。拠点としている市内の明野北公園で体力トレーニングやキャッチボールなど限られたメニューをこなしてきた。今月下旬に駒大苫小牧高女子硬式野球部などとのオープン戦を予定しているが、万全とはほど遠い調整にとどまっている。浜谷千春監督は「もっと練習して大会に挑みたかったという思いはある」と明かす。
走力を武器に上位進出を狙う。盗塁に特化した練習も積んできたといい、東梅主将は「スタメン全員が足の速さに自信があるので、かき回す野球ができれば」と力強い。
エース投手の矢吹太寛(沼ノ端中2年)は冬の期間で満足な練習ができなかったが、1日5キロ程度をランニングするなど下半身強化に励んできた。「トレーニングがコントロールの精度やスタミナにつながれば」と話す。全国選抜では他チームのエースに負けない投球を見せる意気込み。「リズムのいい投球が持ち味。味方の打撃にいい流れをつくりたい」と力を込めた。
打撃の主軸を担うのは外野手の横谷塁(青翔中2年)。昨年12月に沖縄県で開かれた久米島メモリアルカップにも北海道選抜のメンバーに選出された。フル出場3試合を含む5試合に出場し、15打数9安打と大車輪の活躍だった。この経験を糧に全国選抜大会でもチームを勝利に導くつもりだ。「走者がいればかえす、いなければ自分が出てチャンスをつくるような働きをしたい」