白老町の白老有機農業塾(斎藤昭事務局長)は、野菜の種まきや収穫のタイミングを伝える家庭菜園の作業カレンダーを製作し、町内のカフェで販売している。
同農業塾は、農薬や化学肥料を使わない野菜作りの普及に取り組む町民グループ。2012年に発足し、現在15人のメンバーが各自の菜園で実践している。
「しらおい聖(ひじり)」と名付けた初心者向けの農作業カレンダーは縦42センチ、横30センチの紙製で、同団体の設立10周年を記念してメンバーが作った。立春、立夏、立秋、立冬など二十四節気と、野菜の種まきや畑への苗の定植、収穫の時期を記した2枚の円盤を回すと、作業のタイミングが分かる仕組みになっている。アイヌ文化が色濃く残る白老らしい作りにするため、各季節を表現するアイヌ語も取り入れた。
農作業カレンダーは、町内のデザイナー田村尚華さんがデザイン。大町商店街にあるカフェ結で販売している。価格は1000円。
同農業塾のメンバーは「白老での野菜作り活動で集めたデータを基に、作業の適切な頃合いがつかめる仕立てになっている。活用して家庭菜園を楽しんでもらえれば」と言う。