米大リーグから楽天に復帰して2年目の田中将は、調整を順調に進めている。22日にはヤクルトとの練習試合で、初めて実戦登板する予定。練習とは違い力も入るだろうが、「力むときは力んでいい。それで(課題が)出たところを一つ一つ修正を重ねて開幕を迎えられた方がいい」と捉える。
昨年のキャンプは途中合流で、練習も初めのうちは完全別メニューだった。初対面の選手やスタッフも多く探り探りで日々を過ごしていたが、今年は違う。初日から自分のペースで練習に取り組み「どっしり、落ち着いてできたことが一番」と納得している。
キャンプ地のマウンドが、本拠地と同じ仕様になったことも大きい。メジャーの硬いマウンドに慣れていたため軟らかいマウンドへの順応に苦労したが、その不安も消えている。
田中将を見守る小山投手コーチも「ほぼほぼ彼に任せている。心配はしていない」と仕上がりに太鼓判を押す。勝ち運に恵まれなかったとはいえ、4勝9敗と不本意な成績に終わった昨季からの巻き返しに向け、確実にステップを踏んでいる。
【日本ハム】上沢が予定になかったブルペン投球を行った。前日の感触が悪かったため、下半身主導のフォームを意識しながら20球ほど投げた。キャンプイン直前に新型コロナウイルス陽性となって出遅れたが、「3月にも試合はあるし、そこでしっかり球数を投げられればいい」と言うように焦りはない。
昨季の開幕投手の実戦初登板は、26日のDeNAとのオープン戦の予定。新庄監督から先発メンバーの選考を任されており、「僕のいきたいオーダーでいく」と思いを巡らせている。
【DeNA】1月下旬に新型コロナウイルス陽性となり、2軍で調整している牧が、今キャンプ初の実戦に臨んだ。沖縄電力との練習試合に4番二塁で出て2打数1安打。1打席目に右前打を放って盗塁も決め、「まずまず。変化球に対応できたというところはよかった」と振り返った。
昨季はリーグ3位の打率3割1分4厘をマーク。新人特別賞にも選ばれたが「今シーズンはどうなるか分からない。結果を出し続けないといけない」と慢心はない。
三浦監督は「動きを見ても問題ない」と評価し、22日に1軍へ合流させることを明かした。牧は「あとは慣れるだけ。打席にもっと立っていきたい」。実戦経験を積んで、遅れを取り戻す。
プロ野球の臨時12球団代表者会議が21日、オンラインで開かれ、選手らへの新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を3月中旬をめどに終える方針を確認した。
選手を含み、キャンプ地入り後に陽性判定を受けたチーム関係者は、20日現在で27人だったことも報告された。