厚真、安平、むかわ3町の2021年の救急出動件数は前年比103件増の1026件となり、2年ぶりに1000件を超えた。3町を管轄する胆振東部消防組合消防本部がまとめた。
21年の出動内訳で最も多かったのは「急病」の652件で、前年に比べ75件の増加。次いで「一般負傷」が144件(前年比14件増)、転院搬送など「その他」が127件(同1件増)、「交通事故」が47件(同13件減)、「労災」が38件(同3件増)、スポーツなどによる「運動・競技」が3件(同3件減)など。20年に1件だった「加害」は3件に増え、「自損行為」も10件あったという。
月別では8月の112件が最も多く、次いで7月に103件と夏場に集中。この後に11月97件、4月92件と続き、前年最多だった12月の91件を上回った。
同組合は前年比増となった一因に、新型コロナウイルスの長期化で住民の行動自粛が緩んだことを挙げ、「2年前(1101件)の水準まで戻った」と分析。「コロナは終息しておらず、救急車を呼ぶのを見合わせて亡くなる―というケースはあってはならない。体調が悪いと感じたらすぐに呼んでほしい」と話す。また今年1月の件数が速報値で109件と急激に増加していることも指摘し、今後の動向を注視していく考えだ。