胆振管内の新型コロナウイルスの感染者が12日に260人に上り、過去最多となった中、むかわ、厚真、安平の胆振東部3町でも感染拡大が続いている。道が公表している自治体別感染者数の累計(速報値)で、前週(6~12日)は3町とも前々週(1月30日~2月5日)を下回ったものの高止まりで推移しており、終息の兆しが見えない状態が続く。
むかわ町では、独自に集計する今年に入ってからの感染者数が14日午前までに90人(高校の生徒寮の寮生含む)を超えた。認定こども園、高校の生徒寮では経過観察期間を終え、通常に戻ったが、一時集団感染に拡大するなど関係者が対応に追われた。
現在は集団感染が収まり、「一時よりは落ち着いているが、気が抜けない状況に変わりはない」と町担当者。町内の感染状況を踏まえ、現在臨時休館、閉鎖している公共施設の再開については、道内に発令されているまん延防止等重点措置が延長されるか否かなどを考慮し、週末に予定している対策本部会議で判断することになりそうだ。
厚真町では、特別養護老人ホームにおける職員、利用者の感染者数が14日午前時点で延べ44人に上った。現在半数ほどが回復しているが、予断を許さない状況だ。
安平町では、自治体別感染者数の累計が3週間(1月23日~2月12日)で78人となっている。
今年に入ってからの自治体別感染者数の累計は、安平町79人、むかわ町78人、厚真町54人を確認している。