道内各地でエゾシカが増加傾向にある中、角にロープの網や流木が絡まり、もがいている雄のエゾシカを苫小牧市弁天の道路沿い付近で厚真町民が発見し、写真を撮って情報を寄せた。
撮影者は、町観光協会の原祐二事務局長。今月6日午後4時ごろ、厚真町内から勇払方面に向けて自家用車で運転中、苫小牧港・東港の周辺で見つけた。
角に絡んでいるロープの網は人が捨てたものと思われ、原事務局長はエゾシカの様子について「弱っていて、助けを求めているようにも見えた」と話す。普段は農家の畑を荒らすなど住民生活に被害を及ぼす「害獣」とされるが、この光景には「さすがに胸が痛んだ」と振り返っていた。
今冬は例年以上にエゾシカの出没が目立っており、苫小牧市と厚真町内でも出没が頻発している。