むかわ町など国内で恐竜化石が発掘された8自治体でつくる「にっぽん恐竜協議会」(会長、竹中喜之・むかわ町長)は、恐竜化石などをデザインしたマスキングテープを作成した。イルカやクジラを扱う博物館など5館とタイアップして取り組み、まちや施設のアピールに活用していく。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自治体はイベントの中止、博物館は臨時休館などで苦境が続いている。
マスキングテープの作成は、同協議会を組織する自治体に新潟市水族館マリンピア日本海、足寄動物化石博物館などクジラ関係を取り扱う博物館が加わった計13自治体・施設が、それぞれを盛り上げようとスクラムを組んで企画した。
テープの種類には、同協議会のロゴマーク「JDC」が入ったデザインと、各自治体が地元で産出された恐竜化石などをモチーフにして作ったデザインがある。いずれも幅15ミリ、5メートル巻き。
むかわ町では、黒と灰色を基調にして2種類を作った。穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)などをイラストにしたタイプとシルエットでデザインしたタイプがある。
ロゴマーク入り、むかわ版のテープとも町で保管しており、今後の恐竜イベントなどで町民らにプレゼントする計画だ。町経済恐竜ワールド戦略室は「むかわ版テープの本数は各100本ほどと、決して多くはない。非常にレアなものになる」と話している。
(Japan Dinosaur Community)