胆振東部の厚真、安平両町で5日夕方から夜にかけて、アイスキャンドルの光が市街地やイベント会場にともされた。それぞれの町で予定していた冬の祭りやコンサートなどが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、活気がなくなっている地域の住民を元気づけようという取り組み。有志がまちなかに明かりをともし、ぬくもりと癒やしの空間を届けた。
厚真町では、町関係者や町観光協会ら有志でつくる「ランタン祭り」実行委員会のメンバーが、アイスキャンドル約2000個を用意。本郷地区のかしわ公園野球場駐車場と観光協会事務所前に飾った。
メイン会場となる同野球場駐車場には、高さ約3メートルのピラミッドを模した大きなキャンドルのほか、ろうそくで「I♥アツマ」「寅2022コロナEND!」などの文字を浮かび上がらせたオブジェを制作。会場に訪れた町民からは「すごい」「きれい」といった声が聞かれた。
安平町では、町教育委員会や町民でつくる「ロビーコンサート実行委員会」が同日、JR追分駅、早来駅の周辺とメイン通りにアイスキャンドル約800個を設置した。
例年この時期に追分公民館で開催しているロビーコンサートが2年連続で中止となったため、アイスキャンドルを手作りし、夕方から夜にかけて商店街にずらりと展示。まちなかに彩りを加えた。
同実行委は「せめて少しでもぬくもりを感じていただけたら」と話していた。