安平町の社会福祉法人富門華会が、早来富岡に新築する障害者向けの福祉施設「富門華寮」の新築工事安全祈願祭が5日、早来神社で行われた。8日から始まる工事を前に施設職員、工事関係者が参列し、無事故を祈願した。新施設の完成は12月中旬を予定している。
富門華会では現在、知的障害者、重複障害者向けに第1、第2の寮をそれぞれ用意しているが、いずれも築40年以上が経過しており、老朽化が進んでいた。これらを踏まえ、2棟を一体型にした施設に建て替えることを決めた。
新たな寮は、一部鉄骨造りの鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積は約5100平方メートルで、収容人数は90人を見込んでいる。ケイ立身設計(札幌市)が設計、藤建設工業(本社札幌市、本店苫小牧市)が施工を担当する。
安全祈願祭は建設現場での実施を検討していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、同神社において少人数で厳粛に執り行った。施設職員をはじめ、設計、施工業者ら10人ほどが出席し、玉串奉奠(ほうてん)など工事の安全を祈願した。
富門華会の戸田好枝施設長は「緑の自然が豊かな環境になるので、そこで自由に伸び伸びと、明るく、その人らしい生活をしてもらえたら」と期待を寄せた。