白老町で地域食堂グランマや民泊施設を運営する合同会社WakuWakuしらおい(林啓介代表)がオリジナルブランドのチョコレート商品を開発し、販売に乗り出した。カカオの栄養素を壊さない製法の生チョコレートで、砂糖や添加物を使わず、蜂蜜の自然の甘さを生かした。製造担当の林オルガさん(36)は「体に優しい手作りチョコをぜひ味わって」とアピールする。
商品は、良質なカカオマスとカカオバター、蜂蜜だけで仕上げた「プレーン」(18グラム、350円)と、ブレーンをベースにした「クルミ」(19グラム、380円)、「イチジク」(同)、「アーモンド」(同)の4種類。カカオに含まれるビタミン類など豊富な栄養成分が失われない低温製法で仕上げたローチョコレートで、カカオ本来のこくも味わえる。オルガさんが原料を厳選して仕入れ、グランマ(町大町)で手作りしている。
「ローチョコレート作りはとてもデリケート。適切な気温や湿度に合わせて作らなければならず、作業が早朝や夜間になることも」とオルガさん。試作を重ねて商品化にこぎ着け、同社のブランド「GREEN OWL」商品として1月からインターネットやグランマで販売している。売り出して以降、すぐに人気商品となり、一日に100個売れることもある。
オルガさんは以前、夫で同社代表の林啓介さん(40)と一緒に、出身地ロシア・サンクトペテルブルク郊外でチョコレートの製造販売を手掛けていた。2018年に夫妻で白老町へ移住したが、ロシアの気候と似ていることから、チョコレート作りを思い付いたという。
チョコレートはコーヒーやウイスキーとも合うため、地元の料飲店からも注文が入る。手応えを抱くオルガさんは「口溶けが良く、自然の味わいを提供していきたい」と張り切る。
14日のバレンタインデーに向けて、地元作家が制作したネクタイピンとチョコレートを組み合わせたおしゃれなセット商品なども用意している。問い合わせはグランマ 電話0144(85)2870=水・日曜は定休=。