全国商工会連合会(東京)主催の商品コンテスト「buyer’s room(バイヤーズルーム)2021」で、白老町のカフェ・Rana Pirica(ラナピリカ)=佐々木美保店主=と、食品製造のうめつぼ=梅坪初美社長=がエントリーした2品が審査員特別賞を受賞した。
バイヤーズルームは、地域で開発された特産品の普及や中小・小規模事業者の販路開拓支援を目的としたコンテスト。今回、全国から114商品(11月の部)の応募があり、流通業界の関係者らの審査の結果、ラナピリカの「北海道ナンプ辣油」と、うめつぼの「ジンギスカン串すてーき」が審査員特別賞に輝いた。
「北海道ナンプ辣油」は、ラナピリカ(町大町)が苫小牧市の調味料メーカーTSOスタッフと共同開発した商品。ラナピリカが15種類以上のスパイスを使って中国四川省のレシピで作った本格的なラー油に、TSOスタッフが苫小牧産ホッキ貝のうま味を凝縮させて作った北寄魚醤(ぎょしょう)を組み合わせ、風味豊かな調味料に仕上げた。
価格は60グラム入りで680円。ラナピリカ、TSOスタッフで販売している。
一方、シイタケ、アスパラ生産やジンギスカン肉の製造販売を手掛けるうめつぼ(町社台)の「ジンギスカン串すてーき」は、ラムやマトンの一口サイズの生肉を焼き鳥のように串に刺した珍しい商品。同社自慢の特製だれに漬け込んだ肉で、焼いてそのまま味わえる。改良を重ねた特製だれは、商品化までに10年かかったという。
同社の梅坪大器さんは「バーベキューでも手軽に食べられる商品。コンテストでの受賞はうれしい限りで、多くの人に味わってほしい」と話す。3本入り(約300グラム)で1200円、5本入り(約500グラム)で2200円。同社ホームページのオンラインショップなどから購入できる。