むかわ町内で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。今年に入り、1月末時点ですでに30人を超えたほか、1日には新たに13人の感染を確認。中学校や高校でも陽性者が出て関係者が対応に追われているが、その後の広がりを含め1日時点では全容を把握し切れておらず、町全体に緊張感が漂う。
同日開かれた町議会臨時会で竹中喜之町長は、1月の感染者が37人に上ったことを報告した。
鵡川中学校では同月28日に職員1人の感染が分かり、1日まで臨時休校。接触があったとみられる生徒、職員63人にPCR検査をしたが、結果の判明に時間を要している。
鵡川高校でも生徒寮を含めて複数の感染を確認し、4日まで1、2年生を学年閉鎖とする措置を取った。生徒寮は感染拡大の恐れがあることから、1日まで2日間にわたって関係者のPCR検査を行い、苫小牧保健所と連絡を取りながら対応に努めている。
町は現在、鵡川厚生病院、ほべつ調剤薬局で無料の簡易抗原検査を受け付けている。竹中町長は「適時適切な情報提供を行うとともに、必要に応じた感染拡大の防止対策や相談窓口の設置、サポートを講じていく」と述べ、感染対策の徹底に改めて町民の協力を呼び掛けた。