日本クルーズ客船(大阪市)の大型クルーズ客船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594トン、乗客定員620人)が6月2日、白老港に寄港する予定だ。白老町は今後、歓迎セレモニーを検討する。
寄港は、1月31日の町議会定例会の行政報告で戸田安彦町長が明らかにした。
同船は、横浜港発着で5月31日~6月9日を日程とした「初夏の日本一周クルーズ」の北海道の寄港先として白老港に入る。午前7時半に入港し、午後6時半に出港予定。停泊中に下船した乗客は、オプショナルツアーで白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)などを見学する。町は停泊場所に物販ブースを設けたり、吹奏楽演奏やアイヌ民族の古式舞踊披露など歓迎セレモニーを検討する。
同船は2020年と21年に白老に寄港する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。今回、実現すれば17年5月以来となる。
町の担当者は「新型コロナの状況次第では再び中止、変更の可能性もあるが、何とか感染流行が落ち着いて実現すれば」と期待する。