「三浦先輩、頑張れ!」―。北京冬季五輪・女子アイスホッケーに出場する日本代表「スマイルジャパン」の三浦芽依選手がかつて所属した地元の小学生チーム「安平ギャロップ」の子どもたちが、世界の大舞台に立つ先輩にエールを送っている。
三浦選手は、早来小学校時代にギャロップでプレー。その後、苫小牧市の女子チーム「トヨタシグナス」に入団し、着実に力を付けた。苫小牧東校高時代には18歳以下の日本代表にも選ばれるなど順調にキャリアを積み重ねた。フル代表としては、2019年春と21年夏に行われた世界選手権トップディビジョン(1部相当)に出場している。
ギャロップからは初めてとなる五輪選手の誕生に「未来のスマイルジャパン」を目指す子どもたちも注目している。秋田菜々美さん(9)=早来小3年=は「オリンピックに出るのはすごいこと。パックを持って走るところやシュートを決めるところを見たい」と言い、「大人になったら自分も出てみたい」と目を輝かせる。
岡﨑莉子さん(9)=同=はチーム全体にも目を向け、「ポジション取りはどうしているのか、試合は絶対に見る」と声を弾ませる。「メダルを取ったらすごいし、見習いたい」。畠山こはるさん(9)=同=は「(三浦選手が)犬の散歩をしているのをよく見ていた。五輪に出られるのはうらやましいし、試合では必ず勝ってほしい」と期待を寄せる。
三浦選手の活躍は、子どもたちの刺激になる。ギャロップの前田繁代表は「今までは夢であって、なかなか目標になり得なかったが、今いるギャロップの子どもたちの憧れや目標になる選手を輩出したことで、みんなが勇気づけられた」と目を細める。三浦選手のメンバー入りで「子どもたちは目標を『スマイルジャパンに入りたい』と言うようになったので、その力になれば」と期待を寄せる。
また、チームでは保護者を通じ、応援メッセージの寄せ書きを三浦選手に届けた。